蓄熱式の産毛への脱毛効果は話半分以下。だけどゼロとはいえない。

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「蓄熱式は産毛の脱毛効果高い」って聞くけど本当?


 

 

 

「話半分」まではないかなー


 

 

「すっごい脱毛ブログ!」管理人、六條かげりです!

 

「蓄熱式が産毛、薄い毛に効く」という話はよく見かけるけど、そのほとんどが脱毛クリニック発信の情報ばかり。
そして、効果に慎重な意見のクリニックもあります。

 

 

当ブログの結論から先にいうとこんな感じ。

 

産毛への効果

・薄い毛に効くというより、剛毛に効きにくい
・ダメ元ならあり

 

もちろん例外もあって、たとえばわたし自身には割と効いたし、たまには「蓄熱式の方が効いた」って口コミもあります。

 

このページは、「蓄熱式の脱毛の産毛への効果」について。
蓄熱式の口コミ、医師への聞き取り、わたし自身の体験の全てから分かってきた話をしたいと思います!

 

「蓄熱式ってどういうもの?」って方は、先に蓄熱式まとめページをチェックしてね!
六條かげり
蓄熱式の脱毛は誤情報ばかり。本当の口コミと効果を脱毛研究家が解説します。

 

(※「産毛・薄い毛」って毎回書くと読みにくいので、「産毛」とだけ書いてるとこも多いです。それも「産毛・薄い毛」っていうことで。)

 

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蓄熱式で産毛・薄い毛に効果でた?経験者へのアンケート結果!

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脱毛効果は個人差あるもの。
必ず「効いた」「効かなかった」の両極端の口コミはあるものなので、程度問題を確認するためにtwitterでアンケートを実施しました!

 

とはいえショット式(熱破壊式)と蓄熱式、それぞれ経験者の人数自体が違うので、ちょっと聞き方を工夫してみました♪

 

回答者の条件

・薄い毛の脱毛の結果について
・蓄熱式 ⇒ 熱破壊式と切替えしたひと

 

アンケート:
「蓄熱式 ⇒ 熱破壊式」切替えをして、薄い毛の脱毛効果は高まった?

蓄熱式脱毛の産毛への本当の効果。カンタンな熱力学にもとづいて解説♪

 

・結果
変わらない 50%
高まった 41%
効果下がった 9%

 

(変わらない11人、高まった2人、効果下がった9人)

 

結果をまとめると次のとおり。

 

・蓄熱式より熱破壊式の方が有効なことが多い
・どの機械でもなかなか産毛脱毛は難しい

 

まず最初に、「どの機械を扱っても、産毛脱毛は難しい」ってこと。
半数はどちらでも効果が得られませんでした。

 

そして、「熱破壊式へ切替えて効果が高まった、改善した」という人が「蓄熱式の方がマシだった」という人より圧倒的に多いです。

 

このアンケートの聞き方は蓄熱式にちょっと有利。
実際は脱毛回数を重ねるほどに効果を実感しにくくなってくるので。

 

にも関わらず「蓄熱式があまり効かない」という結果。
なので少なくとも、蓄熱式は最初に選ぶ機種ではないですね。

 

※データにすこし問題あり
今回のアンケートは対象者が少なく、ちょっと統計的にも問題はあります。

 

問題点
・回答人数が少ない(合計22人)
・偏った条件下での質問

 

とはいえ、これくらいの人数でも大体の傾向は見てとれます。
このへんの事情はnoteに書いたので、詳しい確認はそちらを診てもらえればと思います!

 

https://note.com/rokujokageri/n/nd394be744135

 

今回のアンケート結果では、「蓄熱式はあまり産毛・薄い毛に有効ではない」って結論にはなるけど、それでも「有効だった」っていう人もいます。
わたし自身、蓄熱式も割と効いたし、よかったって口コミもゼロではありません。

 

なので、すでにショット式(熱破壊式)でうまくいかなかった人がダメ元で蓄熱式を使うというのはアリだと思います。

 

とはいっても、本当に蓄熱式が有効なんてことがあるのか。
ここからはその理由について考えてみたので、やってみるかどうか、判断の参考に見て貰えればと思います!

蓄熱式が「産毛への脱毛効果が高い」といわれる理由。

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蓄熱式が産毛に効果があるとしたら、考えられる理由は次の3つ。

 

蓄熱式脱毛の産毛への効果があるといわれる理由

 

1.「産毛に効果がある」というよりは「剛毛に効果が無い」だけ
2.脱毛機を切り替えたタイミングで効果が出た人がいる
3.産毛への効果がある理由の仮説

 

蓄熱式で効果があったという口コミも存在します。
ただ実際は、上記「1.」と「2.」の合わせ技がほとんどだと思う。

 

順番にお話しますね♪

 

ちなみにこれはガセネタ

六條かげり
・バルジの脱毛だから産毛に効果が高い (×)
・毛周期関係ないから産毛でも効果が高い (×)
・毛包がターゲットだから産毛に効果が高い (×)

 

その他にも蓄熱式ならではの理由を「3.」で考察しました。
少なくともバルジなんとかいうよりは納得出来る内容になっているので、ぜひチェックしてくださいね!

 

※当ページのあやふやな点
六條かげり

 

今回はハッキリとしたデータが無いので、ページ内でも「思う」って言ってるとこが多いです。

 

ただ、ムダ毛の仕組み、脱毛の仕組みこそハッキリ解明されていないのです。
「効果あります」または「ありません」ってハッキリ断定している情報こそ怪しいのです。

 

それではここから、「蓄熱式が産毛に効果ある」の各理由について考えていきますね。

 

 

1.「産毛に効果がある」というよりは「剛毛に効果が無い」だけ

残念なことだけど、「蓄熱式が産毛に効果ある」という話も大部分はこれだと考えています。

 

蓄熱式の剛毛への脱毛効果が弱いのは、正直認めざるを得ないです。
「効果が出にくい」という口コミの多くが剛毛だから。

 

蓄熱式を扱うクリニックの中でも、「男性の太い毛に対して蓄熱式は使わない」って方針のクリニックも。

 

剛毛に効果が出にくいので、結果的に「薄い毛・産毛に効果が出た」という口コミが多く広まっているのは当たり前ってこと。

 

2.脱毛機を切り替えたタイミングで効果が出た人がいる

脱毛機と脱毛効果の口コミを見ていると、どうやら個人個人で相性があるみたいです。

 

脱毛機と個人との相性に関しては否定する医師もいるのですけど、「脱毛機を切り替えて劇的に効果が変わった」という口コミもあります。

 

また、クリニックによって「念入りにレーザーを当てる」「短時間で雑に当てる」などの違いがあるので、たまたまその差を感じた人が「効果ある」って思ったのかも知れません。

 

いずれにしても、確実なことは言えないです。
だけど実際にうまくいった話もあるので、一度安くでお試ししてみるのはいいと思います。

 

※蓄熱式はクリニックによってかなり違います。
選んでいいとこ、避けた方がいいとこは以下のページで確認してね!(冒頭に紹介したのと同じページ)
蓄熱式の脱毛は誤情報ばかり。本当の口コミと効果を脱毛研究家が解説します。

 

3.蓄熱式が産毛への効果がある理由(仮説)

説明

 

わたし個人の経験では、蓄熱式で割といい結果がでました。
口コミでもたまに「効果的だった」というものがあります。

 

たまには本当に効果あるとして、その理由は何なのか。

 

おそらく、蓄熱式特有の、「レーザーを繰り返し照射する」という性質が関係していると考えています。

 

 

ここからは仮説

蓄熱式の脱毛効果は加熱時間と回数?

六條かげり

 

レーザーでは薄い毛の脱毛が不得意。
これは機械によらず、蓄熱式でもやっぱり不得意です。(上の方のアンケート結果も参考にしてね!)

 

ただ、中には「蓄熱式で薄い毛によく効いた」という口コミもあります。

 

ちょっと不思議な気がするよね。
しかし、蓄熱式の脱毛の「繰り返しレーザーを照射する」という特徴を考えると、これもありえるかなって。

 

もちろん理屈の話であって、実際の現場の検証のある話ではありません。
(だけど一応理屈は通ってる)

 

熱力学にも基づいて、それなりに納得できる内容になっているので、興味出たら引き続き見て貰えたらと思います!

 

 

レーザー脱毛の予備知識。「小さい毛根は熱しやすく冷めやすい。」

理解のため、これだけポイントを覚えてね!

 

剛毛と産毛の脱毛のポイント

 

剛毛は熱しにくく冷めにくい
産毛は熱しやすく冷めやすい

 

これは「鍋でお湯をわかす」のに例えたら分かりやすいと思います。
ちょっと表にしてみますね。

 

剛毛 産毛
剛毛の毛 細い毛、産毛
例えば 寸胴 手鍋
レーザーで加熱 されにくい されやすい
レーザー照射後 なかなか冷めない すぐ冷める
弱いレーザー 十分に加熱出来ない 加熱出来る
強いレーザー 加熱出来る 加熱出来る

 


剛毛を例えるなら、料理店の大きな寸胴(おなべね)。
熱するのに時間がかかるけど、いったんアツアツになったら冷えるのも時間がかかるよね。

 

産毛を例えれば手鍋程度。
手鍋だとすぐに湯が沸くし、でもすぐ冷めるよね。

 

剛毛に弱いレーザーでは加熱が出来ない。

剛毛を弱いレーザーで加熱

 

剛毛を加熱する場合。
毛が大きいので、弱いレーザーでは十分加熱されないです。

 

なので剛毛には強力なレーザーが必要ってわけ。

 

 

だけど、産毛の場合は大きく事情が変わってきます。

 

細い毛・産毛の場合、弱いレーザーでも過熱は可能。

産毛を弱いレーザーで加熱

 

剛毛と違い、細い毛ならば弱いレーザーでもすぐに加熱出来ます。

 

ムダ毛も細い方が1本への過熱は早いです。
なので一見、どんなレーザーでも産毛の方が効果が出やすい気がするよね。

 

だけど実際のところ、今までのレーザー脱毛では薄い毛への効果が今一つなのが分かっています。

 

それは、毛が細過ぎると十分な熱が出ないため。

 

 

「毛根が吸収した光の量=毛根で発生する熱量」:つまり毛が細過ぎると十分な熱が出ない

レーザー脱毛の仕組みは、毛根部分にレーザーを吸収させて高熱を出す方法。
それがショット式でも蓄熱式でも仕組みは同じ。

 

ただ、毛が細いとあんまり高熱が出せないです。

 

「毛根が吸収した光の量=毛根で発生する熱量」

 

って考えれば理解しやすいと思います。

 

レーザー脱毛は「毛を加熱する」のが目的ではありません。
加熱された毛で「周辺組織を加熱する」のが目的。

 

毛が細いと吸収できる光の量も少ない。
よって発生する熱も大したことない。

 

レーザー脱毛は「毛を加熱」するのが目的ではありません。
熱くなった毛で、その周辺組織を加熱して脱毛効果を得るもの。

 

毛が細いとそれが十分に起きないのです。

 

※剛毛は加熱に苦労するけど、その分だけ発生する熱も大きい
レーザーを吸収出来る量は、剛毛ほど多いのは簡単に想像できると思います。

 

そして、細い毛だとレーザーで与えた熱がすぐに冷めてしまいます。
大きな鍋の熱湯はなかなか冷めないけど、手鍋のお湯はすぐに冷めちゃうのに似ているよね。

 

そしてそして、「毛が細いと吸収できる光の量」も限られているので、どれだけ強いレーザーを当ててもなかなか毛根で高熱がでない、つまり「脱毛効果が得にくい」って感じ。

 

 

細い毛・産毛を脱毛するには、何度もレーザーを当てるしかない

上記の理由で、産毛ってなかなか脱毛されにくいです。

 

なのでこの「産毛をどうやって脱毛するか?」というと、方法は3パターン。

 

細い毛を脱毛する方法

・より強力なレーザーを当てる
・何度もレーザーを当てる
・より長い時間レーザーを当てる

 

より強力なレーザーを当てる

まずは当てるレーザー自体を強力にして、なんとか高熱を出そうとする方法。
一定の効果は出るのだけど、毛が細いので発生する熱には限界があります。

 

(レーザー出力を上げ過ぎると火傷リスクもあがる)

 

何度もレーザーを当てる

これが蓄熱式の考え方。

 

細い毛だと発生する熱には小さいです。
なのでどうしても毛根周辺を加熱するには、何回も繰り返しレーザーを当てるしかありません。

 

細い毛ならば、弱いレーザーでも加熱は可能。
短時間に何度もレーザーを当てることで、1回ではダメージを与え切れなかった毛乳頭などに大きなダメージを与えられます。

 

 

より長い時間レーザーを当てる

長時間肌にレーザーを当てるのは危険なので、あまり行なわれていません。
ただ、上記の「何度もレーザーを当てる」というのは実質長時間加熱していることになると思います。

 

それから、レーザー照射時間を「パルス幅」と呼ばれることがあるけど、それを調整しているクリニックもあります。
(ただ、情報が少なく、それでうまくいっているか不明。)

 

 

 

だったら、強力なレーザーを何度も当てるのが一番効果高いんじゃない?


 

 

それはそうなのだけど、短時間で強力なレーザーを何度も当てると火傷しちゃうので。


もしも蓄熱式を選ぶならばどこのクリニックがいいのか

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アンケート結果で蓄熱式の「産毛・薄い毛に対する効果」はあまり期待度高いものではありませんでした。
でも、効いたという口コミもあるので、「ダメ元で挑戦したい」と思う人もいるでしょう。

 

蓄熱式の脱毛クリニックを探すのはとても難しいです。
というのも、蓄熱式の脱毛施術がとても難しいものだからです。

 

そして特に蓄熱式は不誠実が横行しているので、大丈夫なクリニックを見つけるのはかなり困難。
ただ、「こういうクリニックは避けるべき」というものはある程度分かります。

 

「当たり前に避けるべきところ」を避けて、残りは1ヶ所1ヶ所自分の足で確かめていくしかないかなって感じ。

 

避けた方がいい蓄熱式のクリニック

・不自然に安い
・短時間施術をアピール

 

蓄熱式の特徴でよく言われるのが「短時間施術」というもの。
だけど本来、蓄熱式の脱毛施術は時間がかかるもの。

 

蓄熱式はゆっくり丁寧にレーザーを重ね当てをしていくので、従来のショット式(熱破壊式)と同等か、場合によってはそれ以上の時間がかかります。
短時間施術は極めて怪しいといっていいでしょう。

 

そして、施術が難しいので、担当看護師によってムラがあるのは避けられないです。
レーザー照射ヘッドを一定ペースで動かしていく、その移動ペースも機種や設定によって違うので、適切なペースを保つというのはとても難しいです。

 

施術者のクオリティを契約前に判断するのも困難。
それでも少しでも判断の材料になるのは以下。

 

クリニックの判断材料

・Googleの口コミ
・効果足りないときの対応があるか
・実際の施術枠の長さ

 

Googleの口コミ:悪いものをチェック

薄々感じている人も多いと思うけど、口コミ専門の口コミサイトってあてにならないです。
Googleの口コミも同様ではあるけど、ただGoogleは比較的一般の口コミが入りやすいところではあるので。

 

(※GoogleMapで確認したらみられるよ♪)

 

基本はその中の「悪い口コミ」を確認して、それを実際のカウンセリングで聞いてみること。
いきなり悪いことって聞きにくいけど、「口コミでこういうものがあったのですけど」と、口コミのせいにしたらいくぶん聞きやすくなるでしょう。

 

悪い口コミと言っても、お客の勘違い、競合の嫌がらせなどもあるので、「悪い口コミ=悪いクリニック」とは限りません。
もちろん質問して機嫌を悪くする、よく分からない回答をされるとかだと黄色信号と思っていいです。

 

あと、Googleの口コミはお返事機能があります。
特に悪い口コミにちゃんと返事をしているか、そしてその内容でも判断出来ると思います。

 

 

効果足りないときの対応:カウンセリグ時に聞いておく

単純に「効果足りないときにはどういう対応方法がありますか?」と聞くんです。

 

やってくれるところならば、例えば「次回から重ね当て回数を増やす」とか、何らかの対応があるはず。

 

何も無いならば、あまり期待が持てないです。
1回受けてダメならば解約するしかないし、対応をしないクリニックだとそもそもの普段の施術も期待度低いです。

 

 

施術時間枠の聞き方

脱毛効果って個人差が大きいです。

 

しっかり効果がでたらそれでいいけど、効果足りない場合は対策が必要です。
効果は個人差あるものなので、必ず時間が必要な人がいるってこと。

 

対策というと、例えば重ね当て回数を増やしてみるとか、とにかく大事なのは時間。
なので予約枠ギチギチでまわしているクリニックはあまり好ましくないです。

 

 

施術時間に余裕あるか聞いてみる

カウンセリングではこれを聞いてみましょう。

 

「予約枠の確保時間」と「実際の施術にかかっている時間の目安」

 

脱毛効果も個人差あるし、体格、体のちょっとした形や痛みの感じ方などで施術時間は変わってくるもの。
時間枠ギリギリギチギチでの対応だと、効果ないときに何も対応が出来ません。

 

20分30分余裕があると、色々対応出来そうだよね。

 

時間枠に余裕があるというのは、それだけ担当看護師さんの人件費がかかっているので、やっぱり安いところはおかしいってこと。

 

※参照
痛くない医療脱毛クリニック!選び方と契約前にすべき2つの質問。

 

目立ったクリニックをピックアップしたものです。
「ここならしっかりやってくれる」とまでは言いにくいので、あくまで「例」です。

 

あと「短時間施術クリニックがダメ」って話をしたけど、「蓄熱式がダメだった」という人はそういうクリニックだった可能性もかなりあると思います。
じっくり探せばいいクリニックが見つかるかも知れません。

 

用心しながらしっかり条件等を聞きとってからの契約にしてくださいね!

まとめ

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まとめ

 

まとめです。

 

・「蓄熱式が産毛に有効」というわけではない
・ダメ元で試すのはあり
・短時間施術クリニックはさけよう

 

まだ医療脱毛未経験ならば、まずはショット式(熱破壊式)の脱毛機から始めるのがオススメです。
そっちの方がうまくいく確率が圧倒的に高いので。

 

それでもなにか問題があった時に、改めて蓄熱式を検討したらいいと思います。

 

脱毛効果は個人差あるし、毛の濃さも程度問題。
なので可能ならば、まず1回体験してみて、その後の経過を見て欲しい。

 

効果を確かめてから大きな契約を検討すれば、大きな失敗は避けられるんじゃないかなって思います!