脱毛サロンが破産したら返金されないのか。対策は少ないけど、ゼロではない。
脱毛ラボがいきなり倒産しました!(2022年8月)
今思えば今年の春先にも予兆はありました。
家庭用脱毛機器の販売トラブルで役所指導があったので。
だけど、全身脱毛サロンってトラブルばかり起こしているので、「いつものこと」だと完全にスルーしていました。
※参照:(消費者庁のサイト)
株式会社セドナエンタープライズに対する景品表示法に基づく措置命令について
2022年03月15日
資金繰りが悪化していてなりふり構っていられなくなっていたのでしょうね。
ただ正直なとこ、今回の倒産はほんといきなりに感じました。
脱毛ラボ?倒産?は?#脱毛ラボ #脱毛ラボ倒産 #脱毛 #脱毛サロン
— 六條かげり◆脱毛相談受付中 (@datumoushon) August 26, 2022
ひとたび脱毛サロンが倒産してしまったら、残り分の返金はとても困難な場合が多いです。
もちろん例外もあるので、まず大事なのは事実関係の確認から。
当ページでは、サロンが倒産してしまったらどうしたらいいか、返金される場合、されない場合、倒産しそうなサロンの特徴などを過去の事例をまじえてお話いたします♪
六條かげり
脱毛に300万円使った自称「脱毛研究家」。
数年にわたり脱毛ブログを書き続けています。
いつも空気も読まずぶっちゃけ話をするので、一部業界の方からはとても嫌われています♪笑
最近はTwitterで毎日質問に答えているので、脱毛初心者の方、通っているけどちょっと悩んでいる方、ぜひチェックしてみてくださいね。
https://twitter.com/datumoushon
(実はこのページもTwitterに寄せられた情報にかなり助けられています。)
こっちは水野サン
↓
倒産したらどうしたらいい?返金して貰える?
脱毛サロンが倒産した場合、ほとんどの場合は返金されることは無いです。
お金が無いから倒産しているわけなので。
ただし例外もあって、過去には倒産しても返金などの対応があったケースもあります。
例えばローンでの支払いをしていた場合、倒産後に支払いをストップできるケースも。
まずは返金などの対応が困難なケースから。
一括支払い済みでサロンが破産したら返金されない
・一括支払い済み
かつ
・サロンが破産手続きをしてしまった
サロンが破産手続きをしてしまったら、少なくともサロンからの返金は望めないよね。
まずなにより、サロンにお金が無いから破産するわけなので。
もちろん僅かなお金はあるけど、優先的に返金して貰うことはどれだけゴリ押し交渉しても不可能です。
それをするとサロン側がルール違反になり、破産すら認められなくなるからです。
※支払いして貰えない理由(ちょい複雑、なので興味あるひと用)
破産というのをザックリ言うと、「もうお金が支払えません」という法的な申し立てをして、支払いを免除してもらうもの。
※参照:倒産手続 | 裁判所(裁判所のwebページ)
https://www.courts.go.jp/saiban/syurui/syurui_minzi/minzi_02_02/index.html
破産手続きは、本来あるはずの支払い義務、客へサービスをする義務を見逃して貰うためにする手続き。
もちろん僅かに残ったお金があれば平等に支払われるべきなので、一部だけ特別扱いは出来ないのです。
倒産しても返金されるケース
脱毛サロンが倒産しても、返金、コースが維持される可能性が僅かにあります。
・倒産の理由がお金ではない
・他社が業務を引き継ぐ
・ローンで支払いをしていた場合
倒産の理由がお金ではない場合
過去の大規模な脱毛サロンの倒産では、ドクタータカハシがこれに当たります。
(※あとでもうちょい詳しくお話するね)
ドクタータカハシは役所の介入による経営継続の断念。
役所の指導内容では営業継続不可と判断しての倒産。
資金繰り悪化ではなかったので、返金はありました。
他社サロンが業務を引き継ぐ
エターナルラビリンスは評判の悪化により他社への事業譲渡。
サロン自体はつぶれたけど、業務を他社サロンが引きつぐことで、エターナルラビリンス会員は残り回数を消化することも出来ました。
ローン支払いの場合、引き落としを止められる可能性が
分割で支払っている場合、支払いを止められるケースもあります。
契約内容次第なので、利用したローン会社へ連絡です。
※参照:日本クレジット協会のページ(pdf)
支払停止等の抗弁に関する手続きについて(ご案内)支払停止等の抗弁に関する手続きについて(ご案内)
まずはローン契約書類を確認です。
(貰っているはず!捨てていなければ。)
倒産しやすい脱毛サロンの見分け方はあるか?
そもそも倒産しそうな脱毛サロンを見抜くコツとかないの?
1つの要因だけで判断出来ないけど、急拡大しているとこは少し注意。
当ブログ管理人・六條は毎日のように脱毛情報に触れています。
だけど、2022年8月の脱毛ラボの倒産の予兆に気づく事は出来ませんでした。
予測は困難。
ただ、今まで倒産してきた脱毛サロンにはいくつかの共通点がありました。
当たり前といえば当たり前だけど、やっぱり質のよくないサロンからツブれていくケースがとても多いです。
繰り返しになるけど100%予測は不可能です。
だけど、その中でも特徴を把握していることで、リスク高いサロンを避けることはできると思います。
まず、急拡大をしているサロンには注意が必要です。
基本は借り入れをして開店攻勢をかけているわけなので、なにかトラブルが重なるとたちまち支払いが滞って倒産リスクが高まります。
どれだけ規模が大きく利益が大きくても、手持ちの現金が無いと会社は倒産するので。
※脱毛ラボ、キレイモの倒産騒ぎは感染症トラブルの影響もあったよね
ただし、急拡大をしているからって、それだけで即危険というわけではありません。
拡大拡大が可能ということは、それだけ優秀な経営者であるということだし。
急拡大していることとあわせて、次の特徴があるところだとそれぞれ少しずつ倒産リスクが高めます。
・サイト、キャンペーンに嘘が多い
・口コミが悪い
・通い放題、無制限全身脱毛
・予約取れないのに「取れる」と説明
まず、重要なポイントで嘘をいうとこは倒産するしない以前に問題外だよね。
そして、露骨な嘘というよりは、誤解を誘発させる表現というか、「言い訳が出来る嘘」が多いです。
(言い訳を想定しているということは、つまり騙す気満々なわけなので、、)
・「*ヶ月*回で完了」
⇒ コースを使い果たす期間であって、効果とは無関係
・「最短*日間隔で通えます」
⇒ そんな間隔で通っても意味がない
⇒ 実際は予約が詰まっている
・「全身脱毛1回*円」
⇒ 全身をいくつも細かい部位に分けて、その1部位の値段を表示
なんか話がゴチャついてきたかもー?汗
要は「思っていたのと違う」って感じたら契約は一旦待った方がいいってこと♪
悪質サロンの手口はいつも「広告で客に誤解させる」というもの。
なので、実際に契約前のカウンセリングを受けると、「思っていたのと違うんじゃ?」って印象を受けるはず。
・サイトで見たサービスが受けられない
・カウンセリング中に「なにか変」と思った
なにか変だと思っても、「これから脱毛が出来る」と期待していると、どうしてもそういう細かい疑問がかき消されちゃいます。
なかなかその場で適切な判断って難しいので、あらかじめ「おかしいと思ったら一旦帰る」って決めておいた方がいいと思います。
嘘を言って広まっているサロンは、なにかと悪質ルールがあるもの。
そして嘘言って無理をしてもいつか限界がくるので、倒産リスクも高まります。
※あやしい?あやしくない?分かんない?
あんまり疑っていると、ちょっと不都合が生じるたびに不審に思えてくるよね。
脱毛は大金かかるものだし、特に初心者だと全てが怪しく見えてしまうかも知れません。
分かんない場合は、とにかく一旦帰るといいです。
単に知識不足のための疑い過ぎの可能性もあるし、露骨に不誠実なこともあります。
一旦帰って調べたり、ひとりで冷静に考える時間があった方がいいです。
調べても考えても分かんないとき、、、当ブログ管理人・六條のtwitterへどうぞ♪
https://twitter.com/datumoushon
匿名の質問箱を用意してあるので、ほとんどの疑問は解消するはず!
口コミが悪くないか確認しておく
悪い口コミにも構わず長年続けているエステサロンもあるけど、やっぱりトラブル起こしがちなとこの方が倒産リスクは高いよね。
通い放題、無制限全身脱毛
通い放題、無期限無制限脱毛の全身脱毛サロンにも注意は必要。
もちろん中には長年全身脱毛通い放題をしているサロンもあるので、それだけで「倒産する」なんて言わない。
だけど、懸念点も多いです。
・無料の客が長らく通い続ける
・医療脱毛でも脱毛し放題は維持出来ていない
・拡大のだめ無理をしがち
脱毛サロンは法律で効果が制限されているので、全体的にみると効果低い人が多いです。
それをカバーするために無制限コースをというのは理屈が通ってはいるけど、でもサロン側の負担的には疑問が残ります。
無制限全身脱毛は資金繰りのため(である可能性が高い)
店舗拡大拡大のため、とにかく目先の資金をどんどん集めるのは脱毛サロンあるある。
先日倒産騒ぎを起こしたキレイモも、今回倒産した脱毛ラボも結局は無理なお金の使い方をしていました。
通常は大丈夫でも、例えば感染症騒ぎで新規契約数が激減したら、たちまち資金が足りず先ゆかなくなります。
脱毛ラボも倒産する前からもうずっと既存客の予約が入りにくかったし、とにかく新規客をかき集めて目先のお金を増やしていたのが分かると思います。
とにかく開店資金をかき集めて、次々と新店OPENをしていきます。
医療脱毛でも無制限脱毛継続は困難
かつては無制限脱毛をやっていた脱毛クリニックも、そのほとんどが受付終了してしまいました。
効果が高い医療脱毛でも無期限無制限を維持するのはとても難しいこと。
サロンでそれをやって、本当に大丈夫なのかはとても心配なとこだと思います。
湘南美容クリニック
全身全ての部位で無制限コースあり
⇒全て終了
アリシアクリニック
同様
⇒同様
ドクターコバ
同様
⇒髭脱毛のみ継続
グロウクリニック
全身脱毛無制限プランあり
⇒全て終了
中には激しく悪質化したクリニックも。
以前は当ブログでも積極的にオススメしていた優良クリニックだったので、とても悲しい出来事でした。
きっと資金繰りが悪化して、なりふり構っていられなくなったのでしょうね。
ブログからは全部消したし、名だしこそ出来ないけど、悪質サービスの注意喚起は日々行なっています。
予約取れないのに「取れる」と説明
これは実際に契約して通いだしてからじゃないと分かんないのが難点。
だけど、嘘説明、そしてまともに通えないので解約をオススメしたいケース。
(サロンはそもそもオススメしないけど)
出来れば事前に口コミで確認して欲しいとこ。
予約取れないのは激しく評判を落とすので、少し探せば見つかります。
火傷の口コミにも少し注意
脱毛には火傷がつきものなので、火傷の口コミがあるだけで悪質とは決められません。
火傷するということは、それだけ効果を高めようとした結果であるかも知れないわけなので。
ただ、あまりに効果を出そうとすると、医師法にひっかかってサロンが取りつぶしになるリスクがあります。
こういう場合の役所は容赦がないので、損害を被る会員がいてもお構いなしです。
効果を出そうとすると倒産リスクが高まる
倒産リスクを下げると効果も下がる
現在の日本の脱毛サロンはどうしてもこういう矛盾から逃れることが出来ません。
なので基本は医療脱毛の方をオススメしたいです。
「医療脱毛は高い」だけ言って値段を全く確認しないひとも多いけど、実際はサロンとあまり変わらない例も多いです。
どれほど医療の方がいいのか、その程度問題と最初に知っておきたい注意点などをまとめておいたので、よかったら参考にしてみてくださいね!
医療脱毛ならば倒産しにくいか
医療脱毛でも倒産は多数あったけど、脱毛サロンよりはリスク小さいです。
・脱毛以外でも大きい利益がある
・脱毛サロンより厳しい法的責任が要求されている
・脱毛サロンほど嘘を言う必要がない
とはいえ、医療脱毛でも年々不誠実対応が増えているので、基本はこれまでお話した脱毛サロン用の対策と同じ感じで選んでいった方がいいです。
過去の脱毛サロンの倒産の例
ここで、わたしが把握している、過去の脱毛サロンの倒産の例をあげてみます。
各特長を知ることで、今後の失敗防止に利用してもらえればと思います。
必要な情報はすでにこれまでで提供しているけど、実際に起きた流れを知っている方が早めに行動して解約返金等が可能になりやすいはず。
- エターナルラビリンス(倒産)
- ドクタータカハシ(倒産)
- ミュゼプラチナム(復活)
- キレイモ(復活?)
- 脱毛ラボ(倒産)
エターナルラビリンス(倒産)
エターナルラビリンスの倒産については別ページで紹介しています。
※参照
エタラビ倒産に思う事。悪徳脱毛サロンの業務停止!解約返金いそいで!
一言でいうと、「信用を失ったからツブれた」って感じ。
資金が残っている間に別サロンへ業務を引き継ぎ出来たので、コース残り回数が消えるとかの被害は少なかったです。
(移動先サロンでの不満は割とあったけど)
役所介入当初は「ツブれないでしょ」って思っていたけど見事にツブれてしまいました。
当時のリアルを残そうと思って、予測が外れた時のものも全部残してあります。
ドクタータカハシ(倒産)
ドクタータカハシの倒産は他のサロンとは毛色が少し違います。
当ページ内では「火傷の口コミに注意」が一番近いかな。
ドクタータカハシに関してもまとめページを用意してあります。
ドクタータカハシ復活。営業停止判決から返金〜倒産まで。
ドクタータカハシが倒産した理由は医師法違反。
脱毛サロンはルール上、少なくとも建前上は「毛を生えなくしてはいけない」と決っています。
だけど、タカハシの売りはその効果と無制限脱毛。
効果があるからこその無制限脱毛だったのだけど、効果の高さはそのまま火傷リスク。
火傷トラブルを起こし、役所介入。
機械の出力レベルを下げての運営は許可されたのですけど、それではタカハシの売りが無い、無制限脱毛が維持出来ないということで、そのまま倒産してしまいました。
タカハシも資金不足による倒産ではないので返金はありました。
だけど、この返金は必ずしも満足できるものではありませんでした。
無制限脱毛を期待して高額を使い、まだ数回しか通っていない場合、単に高額を支払っただけになってしまうわけなので。
ミュゼプラチナム(復活)
日本最大手脱毛サロンのミュゼプラチナムも、あわや倒産という時期がありました。
完全に会計上のミスの問題で、要は「あるはずのお金が無い」という状態になったわけです。
サービスの信頼を損ねていたわけではなく、また日本最大の価値があったので、資金力ある会社がミュゼを丸ごと買い上げて、サービス継続となりました。
(今はまた別の会社になっている)
キレイモ(復活?)
2022年のキレイモ倒産騒ぎ。
「広告の出し過ぎと、感染症による新規客の急激な減少で資金が足りなくなった」という説明。
その後、「業務を支えてくれる会社が見つかったから大丈夫」という話ではあったのだけど、その後の動きがよくわからない状態。
とはいえ、数ヶ月潰れずにもっているので、絶対にダメともいえない、なんともモヤモヤ状態です。
キレイモに関してはまとめページというか、まだスッキリ全てが終わったわけではないので、随時情報を追記するためのページを用意してあります。
キレイモは倒産するのか?脱毛サロンの金銭問題。解約返金を急ぐべきか?
脱毛ラボ(倒産)
今回いきなり倒産した脱毛ラボ。
元々悪質な広告をうって無理やり客を集めて急拡大してきたサロン。
昨今の全身脱毛サロンの紛らわしい広告、嘘広告、悪質広告合戦の先駆け(不名誉)のサロン。
いつかツブれるだろうと思っていたけど、やっぱりツブれた。笑
いや、会員にとっては笑いごとではないと思うけど。
こんな怪しげな広告にほいほい引っかかって大金を使ってはいけません、しか言えない。
まとめ
・脱毛サロンの倒産を予測するのは難しい
・契約前の説明で「思っていたのと違う」と思ったら一旦帰る
・分割で支払いしている場合は引き落とし停止の可能性あり
・医療脱毛だと多少はリスク小さいけど注意は必要
・基本、不誠実な対応をするところは選ばない
なんかゴチャついて覚えにくい場合は以下の2つ覚えればOK。
・普通に条件いいところ
・事前に思っていたのと実際の説明が違うと感じたら帰る
そもそもの話をすると、脱毛サロンだと効果低いのであんまりオススメしていないです。
効果は個人差なのでうまくいく人もいるけど、うまくいっても医療脱毛にコスパで負けちゃうことも多いし、もしも都市部に住んでいるならばあえて脱毛サロンを選ぶ理由はないかなーって感じ。
医療脱毛の方が期間が短い、つまり倒産にあうリスクもそれだけ小さくなるし。
とはいえ、医療脱毛ならばどこでも大丈夫ってわけでもないです。
安い医療脱毛には落とし穴も、特によく見かけるクリニックほどその落とし穴が深く大きく、結局エステと変わらないなんてことにもなりかねないです。
脱毛選びの初歩に関してはまとめページを用意してあります。
医療脱毛の安いクリニックと選び方。選んではいけない医療脱毛の特徴とは?
これだけで知識十分とは言えないけど、これを知らないで脱毛を選ぶとヘンな脱毛クリニックに引っかかりがちです。
ヘンなとこほど人をうまく引っかけるので、頑張って調べれば調べるほど、余計に引っかかりやすくなるなんてこともありえます。
まずは初歩的な知識をしっかり身につけて、それからご自身にあった脱毛を探してみてくださいね!